作日記組長のつぶやき

●第一章 構想●

バンドがだんだんオリジナル曲主流になるにつれ、お客様から「あの曲はcdにはいっていないの??」と聞かれるようになり
全曲オリジナルでさらにさらにパワーアップした個性的なアルバムを作ろう!という気持ちが強まりました。前作製作からまる二年を節目に構想しており
ました。
そして、Green Noteという運命的な場所とエンジニアとの出会いにより二作目の製作への思いはますます強まりました。

前作では出しえなかった超低音の世界を表現したく、Green Noteエンジニアの杉岡さんに相談したところ、ぜひやろうではないか!
というい思いが
合致し今回のアルバム製作の構想がスタートしたのでした。2009年12月のことです。



●第二章 承認●

かといっていきなり録音するわけにも行きません。それなりにGreen Note側にも準備というものがあります。
いつものGreen Noteライヴ録音のようにもいきません。

やはり2ndを作るのですから、前回とは大きく違ったものを作りたいと杉岡さんと話あいました。
そのためには、各パートごとの音のインパクトや装飾(リバーヴ)はどうしても
マルチ録音でないと不可能なのです。

ですのでワンポイント録音、いわゆる一発録は、デュオで演奏する楽曲のみという方向で
三人で録音の際は部屋別々に分かれて録音しよう!!ということになりました。
となると、さあ、Green Note内でどう別れるか!!
ステージの部屋とステージ横の控え室と、入り口応接室と
この三つに別れようという方向になりました。

そして
三部屋に分かれるためのシュミレーション、デュオで一発録するための、録音リハーサルをやろうということになりました


部屋を三つにわけるにあたって、マルチレコーディングのために、杉岡さんは一人アシスタント兼オペレーターを雇われました
以前から顔見知りであった浅井くんです
録音リハーサルでは大いなる収穫、シュミレーションができました。
ヘッドホンのコード延長や、マイク用ケーブルの延長、各部屋への手作り変換器など
録音に必要な物の準備が着々と進められていったのです

2010年2月から3月にかけてのことです。


●第三章 停滞●
 
三月に入るとメンバーの構築に悩みました
レギュラーメンバー三人で録音するか、ゲストプレーヤーを迎えるか・・・・
前作と同じ曲数も必要です。

CDは前作より安い値段設定にするわけにもいきません。
なにせGreen Noteのあらゆる機材、Green Note製シールド、インシュレーターGN-3、とセットボード、
そしてフェーズスタビライザー(FS-1・FS-2)を駆使するのですから

オリジナル曲の数はこの時点で十分ではありませんでした。
新たに三曲の追加を余儀なくされましたが
幸いにも、構想中の曲もありましたので
そんなに頭をひねることもありませんでした

ただ、ほかのことで思いのほか思考が停滞してしまい、三月はいろいろ見据える月となったのです


●第四章 決意●

四月になるとGreen Noteでのライヴや芦屋画廊でのライヴがありました。
ゲストを迎えたライヴもあり、バンドサウンドはますますまとまっていった感じでした・・・
新オリジナル曲の構想も完成し、あとはさらに五月のライヴと経て
録音に向かって邁進するのみでした

さあ録音ゲストはどうしようか・・・・と最後の決断をしました。
そして
前回、ルナ・デ・グリスのライナーを書いてくださった中村 新太郎氏にお願いすることに決めました

それに、彼は私が紹介したGreen Noteグッズにひどく感銘を受け GN-3インシュレーターとボード購入してるんですもの・・
やはり誘わない手はない!
早速電話したところ、二つ返事でOKだったのですが・・・・・・・やはりどうしても避けきれない問題がありました。
そう、他のメンバーと全くスケジュールが合わないのです・・・
やはり・・・・困難なのか・・・
更なる試練が待っていたのでした


●第五章 出立●

レギュラーメンバーだけでスケジュールを合わせるのは至難の業でした。
それに奇しくも、杉岡さんの元にはシールド製作依頼が殺到して
猫の手も借りたい状態になっていました。

さらにビッグなライヴがGreen Noteでは目白押しで土日祝も録音できるような状態ではありませんでした
果たして
録音は実現するのか!
少なくとも三人で演奏する曲については三日は要します

あまりのスケジュールの合わなささに
自分自身にさえ怒りを感じていました

じゃあもう夜中集合して朝まで録音や!
という全員体に鞭打っての魅惑の徹夜録音を一日設けた
超ハード録音設定となりました
四月末五月への録音に向けてのことでした。


●第6章 明け方の雄叫び●

第一日目の録音にあわせて杉岡さんは録音用延長マイクケーブルを超多忙な中作っていらっしゃいました
Green Noteで三部屋に分かれて録音するのは杉岡さんにとっては初めての試みです

やや問題は全員のそれぞれ顔が見えないのです
信頼感と今までの演奏で培われた息だけが頼り・・・・

不思議と息って顔見えなくても合うものです・・・
録音は数日に分けて行いようやく
録音は終わりましたこれからミックス作業が始まるのです


●第7章 暑い日々●

録音が終わるとミックス作業が待っています
もういくどとなくそうえいう経験はしているのですが
今回ばかりは四人の演奏曲をどう料理するか
はてさてどのような料理になるか
楽しみはつきません
夏の暑い暑い日々、毎週作業は続くのです

●第8章 完成●

暑い夏からキンモクセイの香りただよう10月
ようやくマスター音源が完成しました
この間ジャケットアート写真が二回失敗するというアクシデントもあり、
一体どうなるの??と心配していましたが
ようやく、全材料がそろい
いよいよデザインのみとなりました。
10/12入稿です
ほんとに感慨深いです。
完成を心待ちに、ほんとに楽しみです






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